取扱説明書こそ、デザインが必要である。


 ちょっとしたアイデアなんだけど、なかなかこういうことは思いつけない。でも実際あったら大勢の、うちみたいなw、説明書不精が救われると思うのです。




 本の中に穴が開いていて、そこに携帯電話本体をセットし、操作しながら読み進めていく説明書。うーんとってもいいと思います。取扱説明書ってこの世の中である意味、もっともデザインが未開の地というか、いまだにメーカーの論理だけで回っているというか。誰が、「固くて小難しくて、事実をびっしり書かなくてはならない」って決めたんだろうね。メーカー側の説明責任的な話って法的にあったりするんだろうか?それにしても、「いかに高機能製品を開発するか」に尽力するのなら、「いかにこの製品にこめた機能の数々を余すとこなく知ってもらって使いこなしてもらうか」も同じくらい、それ以上に尽力するべきだと思います。そういう意味で、説明書はもっと歩み寄れる。iPhoneみたく、説明書要らずくらいの直感的インターフェイスが今後益々流行っていくのは間違いないのでしょうけど、同時に全ての家電製品やその他の、ある程度操作が煩雑な製品が、そのようなインターフェイスを具備できるわけではないので、どうせなら説明書自体が新しい!みたいな、こういうアイデアは大事だと思うのです。


 ケータイを本に埋め込む、というアイデアはこれもそうですね。モバイル表現研究所が発表した「Phonebook」。素敵だよね。アナログとデジタルは相反する概念なのではなく、うまく融合するときでより素敵な体験を構築できるパートナーだと位置づけたほうが、より楽しいことが出来る気がします。



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本日の一枚:


Waltz for Debby

Waltz for Debby


 梅雨はピアノトリオが似合う季節だと思うが、なまじ似合うので気分が輪をかけて沈む場合もある。似合うだけが重要なのではなく、カウンターを当てることも時として大事なのが感情の起伏というやつなのかも知れないですな。