念願の鳥重に行って来た!


 食べログ評価4.23でTOP100入り。予約が数ヶ月取れないのは当たり前。一見さんはお断りなどなど。数々の伝説的なエピソードでかねてから行ってみたかったものの、行く足がかりが無かった渋谷のんべえ横丁の【鳥重】さんに連れてってもらいました!何たる棚ぼた・・・





 10人入ればもうギュウギュウ詰めになる狭い店内を、「おかあさん」が一人で切り盛りしてます。完全予約制で(というか人気がありすぎて必然的にそうなっている)で、しかも時間交代制。第一部【18:00〜19:30】 第二部【19:30〜21:30】 第三部【21:30〜】で決まっていて、それ以外の時間には都合してもらえないシステム。





 テーブルの下には常連のお客さんが作ったこんなものも忍ばせてあり、いろいろな”マナー”が書いてある。注文の段取りやお酒を頼むべきタイミング、適切な注文量や〆方、そして何よりも「おかあさん」とのコミュニケーションのコツが書いてあります。といっても、大人として失礼のない最低限の礼儀が守れてれば問題ないんですけどね。ただ普通のレストランか何かだと思って客だからといって横柄に振舞うとあまり得策じゃないかも。。。 でも何よりも緊張するのは注文かな。メニューないですし、しかも焼き物は最初の一発のターンで全部注文しないと追加はなし。周りの常連たちが軽快に、半ば呪文のようにオーダーしていくのが自分たちに徐々に回ってくるのは、なんともいえない緊張感があります笑


 そして、焼き始めていよいよスタート!




 まずはうずらおろし。醤油とゆず胡椒を混ぜて、焼き鳥の付け合せに。ジミにしっかりおいしい。





 1本目。レバー。写真じゃ分かりにくいですが、極太です。いきなり極旨





 2本目。心臓(ハツ)。これが一番、驚いたかも。今までのとは全然違うやわらかさとジューシー加減。





 鳥刺。モモとレバー。これも吃驚した。モモはしょうが醤油で、レバーはごま油でぺろり。美味なり。





 ささみ。中心が半生な焼き加減が絶妙に美味ナリ。ささみってこんなにジューシーなんやっていう、これも驚き。




 あとつくねと、鳥スープが出てしゅーりょでした(興奮しすぎて写真撮るの忘れたw)。たらふくでもう入らないっていうくらい。何しろ1本が太くてでかいので、いろいろな種類食べたいなら3人以上でトライするのが賢いかも知れないです。そんでしめて、なんと一人2000円切り!なんで?どうして?おかあさん大丈夫??なお値段です。ビールも飲んだし、結構食ったのに、ここが一番の吃驚かも知れない。


 食事中、終始「おかあさん」と雑談をしながら会は進んでいくんですけど、近々から営業時間を短くするようです。何でも膝を痛めてらっしゃるようで。確かに6時間以上ぶっ続けであの狭くて熱い空間で一人で切り盛りは大変そう。でも「いくら詰まれてもこの土地は売らん!」とも。なんか元気そうなのでまだまだ全然大丈夫でしょう。


 帰り際に「次はいつなら予約できますか・・・?」と恐る恐る訪ねたところ、10月!!だそうです。なんということだ・・・ でもおそらく、このお店はお客さんの中にもランク付けがなされているようで、常連認定を受けたらもっと優先的に予約が取れるのかも知れないです。一回目の人からはオーダーを受けてくれないメニューもあるみたいだし・・・ 


 ルールが多くて、正直なかなかストレスな名店ではあると思うけど、それでもあの味と値段は脅威的。一応、これでうちも一見さんではなくなったわけなので、理屈としては予約できるはずなので、また半年後くらいにトライしてみようと思います。いやー美味かった!



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【文・写真 吉田 将英】