小説を巡る考察

 自分は、小説ってものをあまり読まないんです。なんでかっていうと、時間がすごいとられるっていうのもあるんだけど、名作なら名作なほど、心が取られちゃって他のことしてても気になっちゃうからなんです。だから本といえばもっぱらエッセイとかビジネス本とか雑誌とかばっかり。共通しているのは、速読・つまみ読みが出来るってことでしょう。小説は、速読できないししたくないから。言葉のひとつひとつのよさとかじっくり読みたいし、そうするとなかなかの時間と労力が必要になっちゃうからね。


 そんな自分なんですけど、こないだ局の読書愛好家の人たちと読書談義になって。皆さん小説とか漫画とか映画とか、そういう情で接するものをまあたくさん得ていること得ていること。小山薫堂リリー・フランキーは何が違うかとか、ピクサーはすげえとか、ピンポンは漫画版で読めとかとか・・・ んで、じゃあこのメンバーで共同の本棚を作って、そこに読み終わった良かった本をどんどん足していって、読みまわそう!と。「タメになるよ」といってビジネス書を共有するのもいいけど、「まじやばいよ!」といってその人が感動したものに触れるのも、いい経験よなと。


 確かに、前にも書いたかもしれないけど、自分は「感動すること」にあまり注力しないで生きてきたなあと、とてつもなく後悔しているので。なんつーか、無駄のないように、効率のよいように思考を働かせることばかり考えて、心の遊びとか、いろいろ混ざっちゃってるような感情とか、そういうのが足りないと思って。だから映画は観るようにして今年は100本目標にしてるんですけど。小説も読もうかなあと。切り替えと、時間の使い方だね。


 激プッシュされたのだけリマインド。


神々の山嶺 1 (集英社文庫(コミック版))

神々の山嶺 1 (集英社文庫(コミック版))


へうげもの(9) (モーニング KC)

へうげもの(9) (モーニング KC)


模倣犯〈上〉

模倣犯〈上〉


凍 (新潮文庫)

凍 (新潮文庫)


 神々の山嶺はマジでオススメされたなあ。読まなきゃだなあ。人がいい!というものに対して、素直にやってみたり食ってみたり行ってみたり、そういう反応速度は今年の課題でしたから、もう今年も終わりかけだけど、読もう。


 で、その本棚の名前をコピーライトせよと言われてしまったのですが、いやあ難しいよ!