あの頃はすべてが無限だった
観てきましたよ、「かいじゅうたちのいるところ」。
物語はほっとんど、男の子とかいじゅうの諸々のやりとりで進んでいくのですが、個人的にはそこの前後の、旅に出る前と帰ってきたとこがよかった。よかったというか、いろいろ懐かしい気持ちが広がっておセンチになってしまいました。お姉ちゃんの友達にかまくらをつぶされて不貞寝するとこ、かまってほしくて内職中の母を突っつくところ、理科の授業で太陽がいつか爆発してなくなることを聞いて考えこんじゃうところ、帰ってきて人間のご飯を食べるところ。いやー、なんかおセンチだ!懐かしいよー!!w
あの頃は自分も妄想遊びが大好きで、自分で勝手に世界に設定をつけて遊んでました。いわゆる「低いとこにはワニがいるぞ!」的なあーいうやつね。あれだけでずーっと楽しかったし、何も要らなかったし、なんでもできた。自分にとって世界は無限だし、自分は自由自在だったし、毎日は永遠だったんだよ。歳とってるなんか考えもしなかったしなあ。楽しかったよほんと。そういう気持ちの描写がもう、自分にとってすごく刺さってしまって、痛いほどでした。観てよかった。
映画自体は、ビョークとかファットボーイスリムでPVに定評があるスパイク・ジョーンズが監督ということもあり、音楽と映像が素敵でした。あえてかいじゅうを全部着ぐるみで撮って、顔だけCGで動かしたというのも、面白かった。まあでもそんなのはいいんですよ、自分にとっては。いやー、ひたすら懐かしい気持ちでした。
絵本ももっかい読んでみようと思います。
- 作者: モーリス・センダック,じんぐうてるお,Maurice Sendak
- 出版社/メーカー: 冨山房
- 発売日: 1975/12/05
- メディア: ハードカバー
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