見せる前にどうゆう状態にしとくか。

 フランスの下着メーカー、Marisa Lingerie(マリサ ランジェリー)の屋外ゲリラプロモーション。アイデアは非常に古典的な”のぞき”です。中の人は、気が抜けなくて疲れちゃいそうですけど・・・

 


 このプロモーションのビッグアイデアはやっぱり「のぞかせる」にあるわけですが、そう考えると、「何を伝えるか」「どう伝えるか」「どこで伝えるか」と同じ以上に、「どういう状態になって接触してもらうか」は重要。のぞき穴を作ることによって、接触直前の心理状態を先手を打って動かせるのが面白いです。こうやって書くとそりゃそうだろって感じの文章になるのですが、いつも、「接触時の心理状態を推し量る」ことはしても、「接触時の心理状態をギミックを使って積極的に有利な方に動かしとく」っていう発想は疎かにしがち。これは非常に「場」という考え方に近いと思うし、茶道のお茶室の設計にも見られるような、とても日本的な考え方なんだけどね。何かを体験させることによって、よりこちらが望む気持ちに近づいてきてもらっておく、あらかじめ。にじり口なんてまさにそう。


 だから、媒体もさ、やれTVだのOOHだの雑誌だのっていうだけじゃ、それは出稿する側の論理でしかないわけで、浅いのです接触者理解が。それよりも、「穴はどれくらい小さくするか」「どのくらい腰をかがめないと見れないようにしとくか」「のぞいている人を見る周りの人がどう思うような見た目にさせるか」とか、そういうド現場の心理を推し量って場を作る回路も頭にもっとかないと。そここそが面白いんだから。


 って、にじり口と、エロのぞき穴を同じにしたら怒られそうだけど笑 でも思ったこと。茶道はちょっと知識として勉強したい、なんなら一回くらい体験したい。


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 本日の一枚:

 GWなので、たのしげに。ビリー・ジョエルのピアノはほんとにワクワク感があってすごいと思うよん。