一流のポジティブルーティン


BRUTUS (ブルータス) 2009年 11/15号 [雑誌]

BRUTUS (ブルータス) 2009年 11/15号 [雑誌]


 最新のBRUTUSの特集が、結構有意義系特集でよいです。【真似のできない仕事術】。様々な道の一流の方々が、仕事の流儀や秘訣を公開しております。おのおのに”3つのルール”ということでご自身の仕事における鉄則を箇条書きでまとめてもらっていて、それが面白い。


松浦弥太郎 (「暮らしの手帖」編集長)
 1.午前は自分のため、午後は人のため
 2.競争をしない、ケンカをしない。
 3.紙くずのメモは未来の宝物
 

森本千絵 (コミュニケーションディレクター)
 1.アイデア出しには体力を惜しみなく注ぐ。
 2.仕事が完成しても”思考”は止めない
 3.テーマソングでプロジェクト愛を高める
 

茂木健一郎 (脳科学者)
 1.仕事の質は集中度に比例する
 2.すべての体験は仕事に合流していく。
 3.常に英語での発信を心がける。
 

・遠山正道 (スープストック代表)
 1.NOはインテリ、ヤルは意志。
 2.行動には、神様がおまけをつけてくれる。
 3.店やブランドは人に置き換えて考える。
 

幅允孝 (ブックディレクター)
 1.人の話を、よくよく聴く。
 2.見る、触る、嗅ぐ。
 3.なつかしの飲ミュニケーション派


・中村ヒロキ (ディレクター)
 1.現場第一!会って会って会いまくる。
 2.朝決めてよるには海外、もあり。
 3.オンとオフのスイッチは使わない。


多田琢 (CMプランナー)
 1.頭が混沌としてきたらチャンス。
 2.企画はちょっと不安なほうを選ぶ。
 3.みんな大好き!なことは使わない。


 本編には結構充実したインタビュー記事もあわせて載っていて、それも読むとほおーーって感じです。ルールっていうと義務的に守らなくてはならないものというニュアンスがひょっとしたら強いかもしれませんが、皆さん共通して、「より楽しく、満足のいく働き方を保つため」に念頭においている感じで、楽しそう。まあもちろん楽しいだけじゃないのでしょうが。。。


 あと、面白いなと思ったのは、松浦氏の「仕事前に手指にクリームを塗って、ほぐす」のと、森本氏の「仕事のプロジェクトごとにテーマソングのプレイリストを作って、聞きながら考える」ということ。何かの本でポジティブルーティンという単語が出ていて、それは「自分のリズムを作ったり、調子のバロメーターとして自己自覚をするために、欠かさずにまったく同じように、半ば儀式のように必ずやること」なんですけど。イチローの打席までのしぐさもそれですね。


 自分をある種、”パブロフの犬”にして、仕事への集中力を高める。集中力の高め方を毎回試行錯誤する必要はないですよね。考える余地もなくやるべきことを、なるべく考えずにやれるようなフォーマットにしておくのは、とても効率アップにはいいこと。集中力を高めるために集中しなきゃいけないようじゃ、まだまだって訳で、無条件で瞬間的にMAX集中を作り出す方法を自分の中に持ってしまうのはいいよね。まあ刷り込まれるほどに繰り返すまでは根気が必要ですし、試行錯誤が挟まって、徐々に固まっていくものでしょうから。特にうちみたいな、20代のうちは何でもいいからよさそうなことをどんどんやってみるべしだね。


 自分を自分でノせていける能力ってすごく大事。気力も体力も集中力も。そんなことを考えた雑誌でござした。うちもなんかやってみよーっと。その前にデスクをキレイにせねば・・・