プロトタイプ展



先週の話ですけど、行って来ましたプロトタイプ展@六本木ミッドタウン・デザインハブ



 製品の完成に至るまでに作成される数々の試作品や多様なモデル、スケッチなどが紹介されていて、デザイナーのアイデアや思考プロセスが垣間見れました。製品の背後にあるデザイナーの姿勢、またプロトタイプの可能性への理解がちょっとは深まったかも。アートもデザインも商品開発も、どんなに画期的・革新的な新しいものでも一発でそれが思いついたわけではなく、少しずつ一歩一歩、試行錯誤を繰り返してゴールにたどり着くわけで。大事なのは、一つのアイデアの飛びぬけ具合よりも、そのアイデアを何度”壊して生みなおす”という繰り返しを根気よくできたか、なのかもしれませんね。


 いろいろ面白い展示はあったのですが、特に興味深かったのが下のやつ。



 ・・・写真が下手すぎるw 
 えっと、BCGをデザインするというもの。BCGというと、物心付く前に半ば強制的に受けさせられ、かつ一生その跡が残ってしまうという、よくよく考えてみると結構酷なものなんですが、一生残ってしまうものならば、何かそこに意味性を持たせられないか、という着眼がこのデザインのスタート。点字風に針の配置に意味を持たせ、少しでも前向きにその跡を捉えてもらおうというものです。現状の問題点の捉え方とそれをデザインで解決しようという姿勢が好きでした。


 まだまだ世の中には、「なんでこうなっちゃうかなー??」がたくさん残っているので、そういうところに意識を注いで、それを解決できるようなそんな仕事は魅力的ですよね。自分も精進いたします。