面白い→お金へ
吃驚人間系のバイラルムービーはもうすっかり古典的な手法の一つになってしまったかも知れませんが、でも何度やられてもすごいものはすごいと理屈ぬきで感じてしまうのも事実。というわけで。
残念なのは、コカコーラゼロとあんまり関係性がピンとこないとこ。たとえ迷信でもいいからたとえばこれがお酢のCMとかだったら軟体感とちょっとはつながりがあったろうに。で、ふと思ったこと。「商品ありきでその売り方・コミュニケーションを考える」っていうのが普通に考えたときの広告会社のワークフローだと思うのですが、優秀なクリエイター・プランナーのみなさんは、「アイデアありきで、プールしてあった膨大なアイデアの中からそのときそのときの商品・サービスに適用できるものを持ってくる」という発想で仕事しているような気がします。商品が売れることを第一に考え、そのためのアイデアを考えるのであって、もちろんアイデアの面白さだけが先行してしまってはならんと思います。でも、実際商品そのものをじーっと見つめて考えるよりも、まったくそこから離れた突拍子もない文脈からジャンプさせたほうが面白いものが出来るのも事実。「このアイデア、誰にだったら買ってもらえるかな」的な逆算アプローチの脳回路も、持ち合わせておきたいと思う今日この頃であります。
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本日の一枚:
- アーティスト: セルジオ・メンデス&ブラジル’66
- 出版社/メーカー: ユニバーサル ミュージック クラシック
- 発売日: 2008/02/27
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子供のころ、自分ちの車にずっと入ってて、変えるのが面倒なのか何なのか毎回こればっか聴かされてたため、ごく普通の日本人の癖にやたらと心の原風景なボサノバ。けだるーーいのよりも、ダンシンなほうがイメージ強いのは、きっとセルジオ・メンデスのせいです。