仮想と現実の間


 アメリカで開催された全世界規模のゲームショウ【E3】にて、マイクロソフトがついに「Project Natal」の具体製品である『Kinect』を発表した模様。



 といってもナタル発表時とほとんど変わってませんね。あのまま実現されて発売されるっぽい。しかしこれはどうなんだろう。体感性を求めたほうが面白いゲームとそうでないゲームがある以上、コントローラーというインターフェースが完全になくなるということはないと思います。それにゲームのコントローラーって、単なる入力デバイスとしての存在というより、あれ自体になんというか、愛着とかシズルとか面白味みたいなのを、長年のゲーマーは感じていると思うのです。コントローラーというデバイスありきでゲームを考えていくのは確かに視野狭窄かも知れないけれど、あれはあれでよいと思うのです。

 ま、体感ゲームが増えれば、一日中引きこもってゲームするようなことが出来なくなりそうなのでそれはそれで健康なのかもしれないです。体使うとちゃんと疲れるからね。ある意味、バーチャルとリアルの境目がなくなるというよりも、バーチャルによってリアルを思い出させられるということも増えてくるのかもしれない。だからこそ、何かを模したものに触れたら、その元になったものにも意識を注ぐようにしたいですね。


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本日の一枚:

Live at Filmore West (Dlx)

Live at Filmore West (Dlx)


 名盤中の名盤。折に触れて聴きたくなる。なんかこの人の歌であったり、そのバンドの奏でる音楽は、人間のとても本質的・本能的なところにスッと入ってくる感じがして、ある意味怖かったりもするのだけど、だからこそたまに聴いたほうがいいんだと思います。オルガンもかっこいい一枚。