2010年振り返り 〜読んだ本編〜
んで本。今年は「本で知識ばかり耳年増に得て分かった気にならない。行動する」というのと「ビジネス書・広告関連書籍以外の本をなるべく読む」というふたつのテーマを設定していたのもあって、読書数が少な!w これは目標のせいというよりも、あきらかに怠惰のせいでございます・・・ひとつ言い訳をするならば、今年は雑誌と漫画を重点的に読んだのですよ。特に雑誌は気になったものをすぐに手にとって読むように、好奇心をあげ行動のハードルをさげて構えていた。セレンディピティをどんどん誘発して視野を広げようと思っていたのですよね。あと本以外のアウトプットへの注力。np広告学校、各種セミナーとか講演、JAAA海外研修、東京企画構想学舎と、本当に生のインプットに恵まれたし、そこからアウトプットが強く求められる環境に身を置くことができた一年でした。なので44冊っていうのはあり得ないほどの少ない読書量ですが、そんなに悔いてはいない。ただもうちょっと読めたよな。。。 年始は積読をゴリゴリ読み倒していこうと思います。
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特におすすめしたいのは以下の5冊ですね。
- 作者: 寄藤文平
- 出版社/メーカー: 美術出版社
- 発売日: 2009/12/19
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メディアの実験集「モノサシに目印」 コトバ/デザイン/アソビ (Web Designing BOOKS)
- 作者: 長谷川踏太
- 出版社/メーカー: 毎日コミュニケーションズ
- 発売日: 2008/08/22
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- 作者: 小霜和也
- 出版社/メーカー: インプレス
- 発売日: 2010/05/21
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つぶやき進化論 「140字」がGoogleを超える! (East Press Business)
- 作者: エリッククォルマン,竹村詠美,原田卓
- 出版社/メーカー: イースト・プレス
- 発売日: 2010/07/29
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- 作者: 中村拓志
- 出版社/メーカー: アスキー
- 発売日: 2007/12/03
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ジャンルはなんであれ、「自分の既存の視点や価値観を揺さぶってくれた本」を選書いたしました。これは別にうちが広告業界の人間だからっていう選び方をしたんじゃないので、アイデアや企画を生業にしている人なら面白がって読んでいただけるんじゃないかな?個人的にすごい仕事をするなあと尊敬しているブックディレクターの幅允孝氏が言っていた言葉で、「好奇心だけが、閉塞した既視感を打破する唯一の方法」というのが思い出される。昨今は情報接種の方法がどんどんワカサギ釣り的に、個別最適にその都度その都度接種されている感じがして、その氷の下の湖が思わぬ形でリンクしていることに興味がない人が増えていると。たとえばふと入ったカフェでセイロンティーを頼み、セイロン=スリランカということを始めて知って世界の茶葉の10%を生産しているお茶大国であることを知って、地図を調べてみて・・・ などなど。こういう「好奇心のチェイン」が、本来であれば情報接種のハードルがテクノロジーによって下がっている今こそ誘発されてしかるべきなのに、最短で解にたどり着けてしまうがゆえにその人自身に備わっている「好奇心の絶対量」を結果的に下げることに結びついてしまっているように思います。
本然り、雑誌然り、漫画然り、そして本屋という空間然り、自分の既存の好奇心の枠の外側の事象との事故的出会いを誘発させてくれる、「氷の下の海」を見せてくれるという意味では検索では取って代われない価値が絶対にあるものたちだと思ってます。来年も自分の好奇心の地図に新しい大陸や地名を描いてくれる貴重な存在として、本はどんどん読んでいきたいです。
だれかお勧めの本、できたらうちが読まなさそうな、でも自信を持って勧められる本がありましたら是非教えてくださいませ。