六本木農園に行って来ました。

 

 先日、六本木の”農業実験レストラン”【六本木農園】に見学がてらメシを食いに行きました。with 会社の同僚。とりあえず、想像していたよりもかなりおいしくて吃驚した!例えば肉って、ぶっちゃけ肉であるだけである程度うめー!って言って食べられると思うんだけど、野菜ってまずいと本当にまずいじゃないですか・・・笑 だから旨い野菜っていうのは旨い肉よりも下手したら感動は大きいかもなって食べながら思ったわけです。これが一番の気づき。



 全部旨そうで注文にて優柔不断が爆発した一同。結局こんなん頼みました。↓↓↓


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 フルーツビネガーカクテル。これはイチゴ。イチゴビネガーとか初めてだったんですけど。美味なり。他にもリンゴ、キウイ、パイナップル、ライム、ラズベリーなどなど・・・ ドリンクから有機栽培フルーツふんだん使いで、コンセプチュアルでしかも美味しい出だしでした。女性陣に特に大ヒットしてました笑

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 前菜はウェルカムベジタブルを、エゴママヨネーズか奄美塩か赤味噌につけてバリバリ食す。どの野菜も、甘いのよ。そして土の香りがする。うちは茨城で育った時期があって、芋ほりとか土遊びとか散々しながら育ったので、土の香り・味が懐かしくて懐かしくて。ミネラルの匂いなんだと個人的に勝手に思っているんですけど、それが濃くて、本当に旨かったなあ。

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 長命草の天麩羅。沖縄の八重山諸島原産のセリ科の草で、ほうれん草などの緑黄色野菜を上回る栄養素、ベータカロチンやビタミンA・B2・B6・C・Eを含み、食物繊維、鉄分、カルシウム、マグネシウムも含まれています。一株食べれば一日寿命が延びるという言い伝えあり。ってまあそんな理屈はおいといて、これも苦旨でした。

 

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 新玉葱と苺のすり流し。これは変化球でした。玉葱と苺ですり流し、甘くて美味しい。上に乗っている緑は花山葵で甘鯛を添えて。上品。

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 春取れアスパラのベーコン肉巻き。アスパラの歯ごたえが未知。かなり驚いた一品。

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 大和芋ときのこのチヂミ。これも今まで食べたこと無かった食感でした。きのこが美味しいのねこれまた。にんにく醤油をかけて。

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 春野菜の辛味噌みぞれ鍋。鍋には鶏モモとビッグなめこと高野豆腐。それに春野菜をしゃぶしゃぶしていただくという、野菜がメインのストイックなお鍋。って思っていたんですが、だし汁のうまみと鶏の香り、野菜本体の味の濃さと、想像よりもはるかにリッチな味わいなんですよこれが。野菜の美味しさの意表をつかれ、あっという間に完食。

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 〆には筍と桜鯛の炊き込みご飯。やさしい旨さ。筍が柔らかくて甘くて旨かった♪


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 というわけで、大満足の野菜尽くしでした。こんなに肉が献立に出てこなくても食事って満足できるんだーっていうのが自分的には大発見。季節のものを、土に基づいて育て、そのうまみが活きる形で調理して食べる。昔の人はなんとも思わずにやっていたことかも知れないけど、グローバルでインスタントな食文化が日本でも享受できるように成り切った今、再評価するべきは野菜食なのかも知れないなあと、理屈じゃなくて舌で思った。やっぱり体感学習が一番だわ。



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 この六本木農園というお店、NPO法人【農家のこせがれネットワーク】が企画運営しています。このこせがれネットワークとは、実家が農業を営んでいる若者が、都会に出てきて培ったビジネススキル・IT・人脈など新しいテクノロジーやアイデアを農業に活かしつつ、今までになかった新しい農業ビジネスのあり方を模索している集まり。目標は、農業が【3K=かっこよく・感動があって・稼げる】職業として、子供の夢にあがるような地位になること、だそうです。他にも、六本木アークヒルズの【ヒルズマルシェ】や、農家の方から直接野菜を購入することができるサービス【マイファーマー】など、農業の新しいマネタイズモデルを実験しながら探しています。


【NPO法人農家のこせがれネットワーク】

【ヒルズマルシェinアークヒルズ】

【マイファーマー】



 六本木農園でも、その場での野菜の栽培はもちろん、塩糀作りや堆肥作りなどの一般開放型のワークショップを実施しており、都会のど真ん中である六本木であえてやるべき、農業と生活の新しい共存の形をちょっと垣間見た気がします。


 このたびの地震原発事故で、食における日本ブランドの地位が失墜してしまったことは正直否めないと思う。でも、やっぱり我々日本に暮らす人間はさ、日本の食べ物が体質に合ってるし、美味しいと感じると思うんです。海外旅行でも一番最初にやられるのは舌と胃だっていう人も少なくないと思うし。エントランスに張られていた福島・茨城の生産者からのメッセージと、彼らから仕入れた野菜をこんなにも美味しい形で堂々と提供する六本木農園。カッコイイし、頭が下がるよ。


 夏ごろにまたメニューがリニューアルされるそうなので、また行こう。



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 あと来週、【NIT tokyo vol.8 〜キッチンを料理する〜】に参加して、六本木農園のプロデューサーである、株式会社umariの古田秘馬氏の話が聞けるので、この企画の裏側とか目指す未来などの詳しい話が聞けたらと思います。またレポートしようと思いますのでお楽しみに。


NIT tokyo vol.8 【キッチンを料理する】

 
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本日の一曲:


 Stuffって結構好きなバンドなんだけど、うちだけか知らないけど、ファーマーな印象なんですよ。広い農場で耕運機が走っている感じ。耕している感じっていうんでしょうか。土臭いグルーブと、どっこいしょな感じのフレーズ、メロディーが、イナタくて好き。