竹の葉の擦れる音


 GWは遊び倒し、一度もPCを開かなかったという日々でした。PCなんか無くたって、人間死にはしないよね。相当不便になることは確かだけど、スマホがあれば相当のことは事足りる。せっかく休みだったから、あえてPC断ちして、もっと人間の普遍的で原始的な癒しとか体感を思い出そう、なんていう日々でした。


 鎌倉に行った日に寄った報国寺がとても素敵だったのでご紹介。



 鶴岡八幡宮から北東に歩いて10分ほどのところにある報国寺。1334年創建の由緒あるお寺で、室町時代にはこの寺で自刃した侍もいるというちょっと悲しいお寺ですが、庭の美しさは素晴らしかった。



 正門くぐると苔生した庭園。五月の頭で新緑と花で静かでみずみずしいお庭でした。木が鬱蒼としていて日が入らないような、涼しげな空気。
 




 報国寺で最も有名なのは、孟宗竹の森。ここだけ有料(200円)かかるんだけど、壮麗なので必見です。休みの日だとさすがに混雑していて静けさに身をゆだねるのは叶いませんでしたけど、それでも竹の葉が風でこすれる音に耳を澄ますあの感覚は貴重な時間でした。





 で、出たところにも庭園。岸壁が間近にせり出ているんですけど、祠なんかあったりして、確かにちょっと物騒なお寺なのかもとか後で思いました。でも、緑深く風の通り抜ける、のんびり静かないいスポット。オススメ。本当は平日の午前中に静かに行くとかが一番、気持ちいいんでしょうね。地元民うらやましい。鎌倉に住みたい笑


 という鎌倉。家でごろごろするよりも外に出たほうが確実に体力回復になります。脳ストレス解消にも、非日常体験はとてもいいらしいので。いい小旅行でございました。


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 本日の一曲:


 報国寺で竹に囲まれたときにふとよぎった曲で。この人のつむぐ旋律は何となく、自然への畏怖とか憧憬とか、そんな慎み深さを感じる。それはジブリの影響なのか、ジブリがその作風を求めて彼に行き着いたのか。まあどっちでもいいけど好き。