晴れやかなサタデイ

 暖かな目黒川を自転車で登りながら、嗚呼なぜ神は私に花粉症を科したのかとただひたすらに自分の抗体の攻撃性を嘆く。そりゃスギだって子孫を残すために必死なわけで、舞えば舞うほどより広範に子を残せるかもしれないわけで。ただ、発情したスギが精子を大気に撒き散らし、それが目鼻口に入って炎症を起こしているかと思うと、これほど気持ちのよくないこともあるめえ。まあ私のばやい、スギにヒノキ、イネ科、なによりもカモガヤがね。いやだね。まったく。昨今じゃあニホンザルも花粉症になるらしく、もうどうなっているのか分からないよ。1万年後くらいに、人間が人間としての形状を進化の過程で変容させていて、あごがとんがるとか、膝の位置が下がるとかいろいろ言われていてでもそれはそんなになる前に人間は人間によって滅びるんじゃないかとか思ったりもするので、花粉症なんてどうってことないのかもしれない。そんな中目黒。

 ユイットで本を読む午後。隣の男二人の客が、タバコを燻らせながら、浮気の話。女か、とw しかし煙い。花粉のせいで鼻の壁は爛れているというのに、そこにタバコ。もうだめ。しかもその男らの話が、なんともめんどくさく、品がない。品がないなら聴かなければいいと思い自分もなんか情けなかったり、ふと人に嫌悪感を抱くのはそれと似た因子が自分の中にあることを無自覚に反応させていることだよとか思い出して、それはそれで鬱。暖かく脳がぼーっとする春下がり。その後は、ピザと、卓球ラウンジ。卓球ラウンジには、早6時間も長居。話は、くだらなくて最高で。卓球は苦手です。ピザ屋には、井上順がいました。若い。



ピッツエリア エ トラットリア ダ イーサ

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